シークレットガール!【完】


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はるるんとお茶をした翌日。


ほとんどの生徒が登校してくる時間より少し早めの時間の教室には人が3人しかいかなかった。


3人のほかにカバンだけが置いてある机もあり、部活に行ったことが予想できる。


もちろん、教室にいる3人は勉強をしている。


「おっはよー」


あたしは3人の中の一人、橋本優季クンに話しかけた。


テキストから顔をあげた彼は、あたしを見ると共に顔をしかめた。


ちょいちょい。


酷くありません?


見た瞬間そんな反応しないでよ。


泣けてくるじゃんか。


「おはよう、じゃないだろ」


ん?


「今お昼だっけ?夜だっけ?うん、どう考えてもモーニング。優季、頭大丈夫?」


「違う。昨日どこにいってた?」


「あんたはオカンかい」


「………………」


無視ですか。


最近は志貴先輩のお陰で無視には耐震がついちゃったよ。


もう無視されても心は傷付かないよ。


それよりカバン置きたい。


意外とカバンって重いですってば奥さん。


ということでカバンを置くため、優季を放置し、自分の席に向かう。


カバンを置いたあたしは優季のところに戻ろうかと思ったけど、面倒なので自分の席に座る。


数秒後してから優季はあたしを睨みながら、あたしの前の席の鍵谷さんの席を占領し、またあたしを睨んだ。


「質問、答えろ」


彼に言われたあたしはさっきの質問を思い出す。


昨日、昨日はー、っと。


思い出すのは、はるるんとのアブナイお茶会。


うん、はるるんイケメンだった。


ミルクレープ美味しかった。


カフェオレ最高だった。


けど、んなこと言ったらあたしの余命はあと2秒になるだろう。


頭を働かせるんだよ美沙ちゃん。


君ならいい言い訳が出来るはずだ。




「ごめん、校長先生はヅラか考えてた」



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