シークレットガール!【完】
ふんっ。驚いた声もどうせ演技でしょ。
そう腹をくくり、横目でチロリ彼を見ると。
「え、………………」
ズーン、とショックを受けたような表情を浮かべていて。
まるで、それは魂を抜かれたような感じ?ん?少し例えが分かりにくいかな?
…まるで、それはカラスの糞が頭に着地した時のようだ。
………………。
「や、その、ね?」
良心が痛み、美沙ちゃん善人的ハートがズタボロになってきた。
ついに、あたしは頑張って言い訳をし始める。
「………や、ね?うん。はるるんは、嫌いじゃないよ?、ね?」
はたからみれば、あたしは馬鹿そのものだろう。
ね?やうん。とかばっか言っていて、言葉自体はとても陳腐であるから。
こんなシチュエーション体験したことないから、あたし。
パニックパニック。
「ねぇ、美沙ちゃん」
「な、なぁに…?」
座っているはるるんは、立っているあたしを見上げているので、自然と彼は上目遣い。
うっ…………。クソ。
きゅん、っと思っちゃったじゃん!!!
何このかわいい顔!!
このプレイボーイこんな顔出来んの‼?
反則じゃない‼?
この長身め!なんつー最終兵器を持ってんだい!
「美沙ちゃん、……俺の事、嫌い…?」
うっすら涙を浮かべるはるるん。
あぁっもう!あたしは限界だ!!
「はるるん、違うよ!!あたしは!」