シークレットガール!【完】
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キャラメル色のセーター。
お嬢様を連想させるようなセーラー服チックな制服。
そんな北府のブレザーと違った制服を身に纏ったあたしが北府の校舎を駆け回っていると考えよう。
その後ろには1年間お世話になった先生達が般若の形相で追いかけているに違いない。
はい、アウート。地獄行き決定。
危ない危ない。
ひっそり空き教室に身を隠した。
衝動で動いてしまった自分を恨む。
センセに言われて、屋上から飛び出した。
ランニングだった。スキップ近めのランニングだった。
少し進んだところで、自分の格好に気付いたあたしは天才だと思う。
「…………これから、どうしよ」
ポケットにあるのは、スマホ、飴。
「…………」
これから、どうしろと?
カナちゃんの電話番号もしるわけないし、鈴村さんが助けてくれるなんてあり得ない。
だからと言って、優季に電話すると死亡フラグ。
「…………呼び出す、しかないかなぁ」
───キーンコーンカーンコーン。
2限目終了のチャイムが鳴り響く。
もうやるしかない。
スマホのロックを高速で解き、メールを作成する。
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to.はるるん
sub. ❨not title❩
20** 10:21
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3年校舎の空き教室。
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