未知の世界

「花火なんて、自殺行為だぞ。






せっかく数値が良くなってきたのに。






退院は先延ばしだな。」






隣にいるのは早川先生、

 





ではなく。






佐藤先生。






「ごめん、、、









なさい。」






「綺麗だったろ?






初めてか?」







「は、、、、






い。







すごく綺麗で




大きくて、言葉を失いました。」






「喘息の間は、外で見ることは禁止する。




もちろん、焼却炉だとか何か燃やしてるようなところの近くにも行くな。」







厳しい言葉のあとは、優しい口調。





でもそのあとはまた厳しい言葉。





ムチと飴とムチ。。。






なんだそれ、、、





「今回のことがあったから、しばらくは部屋を出るのは禁止するからな。」





えっ?





ベッドの上?






見上げると、佐藤先生は眉間にシワを寄せながら、








「また数値が良くなって、体調が良ければ、退院だ。」






ほんと?





高校の卒業式、間に合う!?





自然と笑みがこぼれた。






「それからな、言わなきゃならないことがある。







退院後の生活のことだが、、、」







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