君色に染まれ
バイトを終え、久しぶりに美月と帰った。

祐希奈は今日の出来事を話すか迷った。
すると美月から
「坂巻に振られたよ。まあ見る目がない男だって訳だよ。」
美月は少し強がっていた。

祐希奈は今は美月に話す時ではないと悟った。

家に着いた祐希奈はこれから始まる坂巻との恋愛を想像した。胸がキュンとした。

「祐希奈、ご飯だよ。早く降りな。」
母の声がした。

祐希奈は心踊らせながら、食事をした。
そしてベッドに寝転びながら、にやついた。

坂巻と早くデートがしたかった。

うーん普通は男から誘うよね。祭りにも行きたいなぁ。

完全に浮かれ気分の祐希奈であった。

すると坂巻からメールが来た。

初めてのメール。

「新垣さん ゆっくりしてるかな。今度映画でも行かない?」
祐希奈は早速行きますと返信を出した。
どんな映画だろう。
ああ服選らばんといけんわ。東空の花柄のワンピース早くゲットしないとな。

初恋の幸せオーラに包まれた祐希奈は、もう坂巻一筋だった。
< 14 / 19 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop