裏切りの姫はファントムプリンセス
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美月
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日本に帰るね
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久しぶりに日本に帰るね
いつもゴメンね?京也も帰る
ね
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というメールだった
「返せよ、それに彼女じゃない」
「えぇー残念」
「おめーら!うっせーぞ、自己紹介もまともにできねぇだろが!」
「「はい」」
俺たちは宮さんに怒鳴られ静かになった
そして自己紹介が始まった
「社、京也です、よろしくお願いします」
社京也と名乗った男は柔らかな雰囲気をまとっていた
ずっと黙ってた女たちが
「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!」
耳が壊れそうなほど高い声で叫んだ
うるせぇ
「お前ら黙れ、もう一人が言えねぇだろうが」
低い声で言った宮さんの言葉で女どもは静かになった
「、、、夜空、美月です。これから、よろしくお願いします。」
静かな教室に響く女の凛としていてきれいな声
その中にやさしさがあるように感じる
静かだった教室は一斉に女男性別関係なく騒ぎ出した
「ま~、お前ら適当に開いてる席に座れ、っつってもま~開いてんとこは二つしかねーけどな」
「はい、ありがとうございます」
あの一部だけでもう会話つながってんな
つーっか開いてるところは俺らの隣しかねー
はぁ、ついてねぇ
社と、夜空が俺たちの方向へ歩いてきた
「これから、よろしくお願いします。」
ぺこりときれいな姿勢を保ったまま頭を下げた夜空
「よろしくっ!僕は三上空だよ!空って呼んでね!」
最初に自己紹介したのは空だった
「空、君、よろしくお願いします。私のことも、美月って呼んでください」
きれいな言葉をつなげる夜空
それにしてもさっきから無言な社とか言う男
「京也?、、、京也もあいさつしないと、失礼でしょ?」
この二人、知り合いなのか?
というかそういえば龍のメールに会った名前は確か、、、
「美月、何でこんな奴らにあいさつしないといけないんだか、俺には意味が分からないんだ、美月がどうしてもって言うならするけど~、」
「京也、礼儀っていう言葉知ってる?」
そんな言い合いをしている二人
「あ、あのぉ、、、」
そんな時に空気を読まずに話したのは、美姫だった
「私ぃ、水樹、美姫っていいますぅ、よろしくね?」
そう、美姫が言うと
「う~ん、俺はよろしくしたくないから、美月~よろしく~」
なっ!
「さっきから聞いてたら、お前!俺らが誰か分かってんのか!」
「はぁ、、、龍騎、だろ?それがど~したんだよ?」
「美姫は俺らの姫なんだよ!なめた口きいってっと、痛い目合わすぞ!」
「それ、正統派が言う言葉じゃァないよなぁ、それに、興味ないしね」