タカラモノ~小さな恋物語~
そのままベットに横になり、カバンからケンがくれたプレゼントを開ける。
サプライズすぎるプレゼント。
まさかケンからもらえるなんて、想像もしていなかったからかなり嬉しい。
「何だろう…?」
綺麗にラッピングされていて、開けるのがもったいないくらいだった。
「わぁ……」
中に入っていたのは、パールがモチーフとなっているピンク色のイヤリング、ピンクと白の水玉模様のマグカップ、花柄の薄ピンクのポーチだった。
私の好み、ものの見事にドンピシャ。
そりゃ、雑貨屋さんで働いているし、普段お店の商品であれが可愛いとか、色とかデザインの話はするけれど…
まさかここまで覚えていてくれてるなんて…。
可愛いし、嬉しいし、もう何なのこれ。
しかもイヤリングとポーチは少し前に、私が欲しいって確か仕事場で話していたような気がする。
鈴音さんとケンと私で。
今欲しいものって何か…って。
「ケン…」
あんた、最高だよ。
最高のクリスマス。
本当にいい同僚を持った、私。
プレゼントを大切にテーブルに、再びベットに身を預ける。
そっと目を閉じると、すぐに私は眠りの世界へと足を運んだのであった。