タカラモノ~小さな恋物語~
「あー、恥ずかしい。バレバレのことだけど、みんなには秘密だよ?」
「はい、もちろんです!」
鈴音さんとのちょっと特別な秘密事が出来て、どこか嬉しかった。
その後もまったりと語り合って、鈴音さんにシュクレ・メゾンまで送ってもらい私は帰宅した。
とても濃い1日だった。
もう店長への恋心は完全に無くなっていた。
でもどうしてだろう?
あんなに店長に恋焦がれていたのに。
やっぱり叶わない恋だから?
「……。」
それとも……。
机に上に広げられたお菓子のレシピ本が目に入った。
「あ…」
バレンタインも考えなきゃ。
でも睡魔に襲われている私は、すぐお風呂へ入り、そのままベットに潜り込むのであった。