美女と獅龍
「麗夜君が優しい理由が分かった気がします。
この家は、私の家と違って すごく暖かいです。」
「そう言ってもらえて嬉しいわ。
でも、貴女の家もきっと暖かいはずよ。
ちゃんと家族と向き合って、話をしてみたらいいんじゃないかしら。
それでも、分かってもらえなかった時には……私でよければ話くらいは聞くわ。」
私はいつも文句ばかりを言って、相手のことを考えたりしていなかった。
向き合う、なんてしたことがない。
まず、そこから直してみよう……と思った。