美女と獅龍

「麗夜、……何分、何時間 遅刻か分かってんのか⁇」

突然、聞かれて 俺は戸惑う。

「今日は 10:00〜 入学式 開式で 新入生は9:30にH.R.教室集合……じゃないの⁇」

しっかりしてる兄貴と姉貴に付れてこられたから、間違ってるはずがない。

「今日、獅龍のメンバーは 8:00に校門集合。

昨日 倉庫で言ってたはずだが⁇」

透哉の顔、すげー怖い。般若みたいな(般若は女の人だけど)。

口元だけ笑ってて、目は笑ってないし、何なの⁇
血管 浮き出てるし。

ってか、そんな話 あったか覚えてないんだけど。

「とりあえず、時間が無いから 簡潔に言うぞ。
今日、獅龍のメンバーは校則についての指導を受けてたんだよ、校則 破られたら 面倒だから。

制服の着こなし、学校生活の上での最低限のこと、とか。

……で、麗夜 ネクタイの色が違うけど。

お前は1年だから 赤だ。
お前がつけてる緑は翔平の学年の色。」
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