美女と獅龍

翌日、俺はまた 来羅ちゃんとお昼を一緒に食べていた。

昨日は本当にたまたま持ってくるのを忘れただけで 兄貴か姉貴に金 借りに行こうとしたら 来羅ちゃんが無駄に目に止まったから。
だから、先輩の教室に入って 声をかけた。

そうしたら 思わぬ食料に辿り着いた、って感じ。

だから、今日は菓子パン何個かを持って 来羅ちゃんのところへ。

「来羅ちゃん、食べよう⁇」

周りの人たちの視線が来羅ちゃんと僕の方に集まっている。

「今日も来たんだ。」

そう言って、微笑んだ来羅ちゃん。
……やっぱり、何処か気品があって凛としてる。

それは、日本有数の大企業 相野財閥の1人娘だから⁇

もう、とっくに気がついてるよ⁇
"柊来羅" っていうのは 偽名ってこと。

更には、本名は "相野瑞姫" ってこと。

だって、あんな美人 一回見たら 顔 覚えちゃうよ。

お父さん、建築家として建築物のデザインしていて 更にその建築物を所有してて その中にホテルとかもあってら結構 有名だから たまにお金持ちたちのパーティーにお呼ばれしたりする。

その時、俺も連れて行ってもらったことあって その時 俺は相野 瑞姫を見たんだ。

人1倍可愛くて、目立ってたから 今でもそのこと覚えてる。

そんな人が今更 普通の人でいっぱいの学校に来て、他人と馴染むなんて無理だよ。

どう頑張ったって、元の良さっていうのが邪魔をする。
< 40 / 427 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop