美女と獅龍

「……な、なんだと⁉︎」

デタラメに拳を繰り出してる。
当たんないよ⁇デタラメじゃあ。

っていうかさ、氷姫ちゃんは俺に気づいてない感じ⁇

ちょっと寂しいっていうか 悲しいっていうか……そういう感情が渦巻いてるんだけど。

「1つ聞いていい⁇
氷姫ちゃん、喧嘩する上でコイツとは 絶対に喧嘩するな……とかって警察のおじさんたちから言われた人 居なかった⁇」

多分、言われてると思うんだけどな。

「獅龍には気をつけろって……2大トップが危険って聞いてない⁇」

何かを思い出したような顔をしてる来羅ちゃん。

「獅龍の総長と副総長……なの⁇」

俺は大きく頷いた。

「だとしても、構わないわ。
人を侮辱できるほど 貴方は強いの⁇」

パンチを繰り出してきた……けど、もう 氷姫ちゃんの攻撃は分かったから 避けるけど。

だって、俺が攻撃したら 補導されるし お父さんとか兄貴に怒られる可能性が高まるからさ。
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