美女と獅龍
えっ……兄貴のと間違えてる⁉︎
「絶対、嫌な顔される。
ってか、帰ってから 怒られるよ……」
兄貴は、一歩外に出たら 好青年みたいな愛想よくて、礼儀正しい人。
でも、家ん中だったら 正反対。
兄貴の気に喰わないことをしたら、直ぐに怒られる。
んで、言い訳したら 面倒なことになる。
更に、兄貴 メディアに出る仕事してるから 外傷が出来たら駄目だから、俺は 手 出せないし……。
ただ単に 親が仕事とかで忙しいから、親の代わりに俺を叱ったりしてるだけなんだけどね。
でも、ネクタイ間違えたのは 流石にそういう感じのこと抜きに 怒られるかも。
兄貴、シェアとかそういうの嫌いだから。
……怖いなー。
「とりあえず、直ぐに3年の教室 行って 取り替えて来い。」
「分かった‼︎」
俺は、部屋を出ようとした時に気づいた。
「そういえば、兄貴のクラスは⁇」
蓮君に 呆れた顔をされた。
「3-5」
「オッケー‼︎ありがと‼︎」