excellent water
「……そう……ですね。
でも、涙が止まらない……です。」
オーナーに抱き寄せられて、ギューと抱きしめられた。
こんなことをするってことは、お父さんモードかな⁇
「辛いと思うよ、修羅もこんな仕事で相野 瑞姫と会っていなかったら もっと自由にできたのにな。
それにしても、会場で お嬢様に話しかけた時は驚いた。
皆、そっちの方見てたから……でも、お互い あんな風に思い合っているなら 恋愛禁止にしなくてもいいかもな。」
「恋愛禁止じゃなくなる……⁇」
「かもな。」
そうなったら、いいのかもしれない。
でも、余計に 別れが辛くなるのかもしれない。
どっちがいいのか、分からないけど……こんなに苦しいなら もう恋なんて、したくない。
そう思った。