朋ちゃんと僕と、O中のみんな
このシンイチは、割と芸術系のヤツで
流行っていた映画とかを見て、結構感化される癖もあった。


この頃、「小さな恋のメロディ」(ビージーズのアレだ)を見て

そんな恋への憧れだったか、クラスメートのフミコにラブレターを書く、
という快挙(暴挙?)に出た。

このフミコという子、特に美人でもなく可愛いという事もなく
ただただ、フツーの子だが

でも、髪だけは長かったので、シンちゃんは
映画を見て、髪の長い女の子にあこがれたのだろう、と皆は思った。


そのラブレターがどんなものか、僕らはとても興味があった。
当然、本人が見せてくれる筈もないが....

でも僕らは、シンちゃんの家に遊びに行った時。
ふざけて紙くずをなげっこしていて、偶然。

額縁にあたった。


額縁の裏から、落ちてきた封筒。


「なんだ、これ?」

開封済み。




君の瞳は誰も知らないカリブの海のさざなみのよう。
僕は...(以下、恥ずかしくて書けず)。(笑)


いや、笑っては悪いとは思ったが皆、大爆笑。

恋は盲目、とは良く言ったものだが....


ジャニス・イアンの「Love is blind」が流行ったのも丁度この頃だったと思う。
(笑)
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