朋ちゃんと僕と、O中のみんな
僕は、このままで良いのかな、と思ったりもした。
このまま、コーズのコトを諦めて
みんなで、楽しく居られればそれで...と。
中学生だから、まだ僕はそんな感覚で居た。
シンも、カズミも、ユウコも、ヨシも、
朋ちゃんも、コーズも、ECも。
みんな、楽しく居られたらいいな。
僕はそんな風に思っていた。
そんな僕らは、いつも楽しくグループだった。
そうそう、グループで交換日記もやってたりして。
女の子同士がやるのはよく見かけるが、僕等は
男の子も女の子も入り乱れて、一冊のノートに書き込んでいたから
もう、ぐちゃぐちゃ(笑)。
そのノートを取っておけばよかったな、と今も思う。
さすがに、修学旅行にはもってこなかったらしく(笑)
朋ちゃんは、旅行の想い出を書けたらよかったのにね、と
にこにこ、とらえどこのない顔で笑うのだった。
このとき、F組のみんなは僕らの存在に気づいていて
なーにを思ったか、遠慮していたのだった。
ECは、この時から僕を微妙に意識するようになる。
それは誤解だ、って言えば言うほどドツボにはまるんだけど
僕は、弁解を続ける羽目になる。
朋ちゃんも不可解だなぁ、と思う。
僕の学帽なんてかぶって歩けば、コーズの目にも止まるから
それって困るんじゃないかなぁ、ぼんやりと僕は思ったりした。
なかよしグループのみんな、シンやタケは
別に誤解はしてないようには見えたが....。
「たどりついたらいつも雨降り」は
朋ちゃんの好きな拓郎の曲だ。
拓郎ヴァージョンが、朋ちゃんは好きらしい。
僕は、モップスの方がスキだったけど。
こころのなかに 傘をさして
裸足で歩いてる 自分が見える
こんな一節が、この曲にはあるけれど....
この雨が、僕等を裸足で歩かせてくれるような
そんな感じになればいいなぁ、と僕は
この時、思っていたのだけど。