朋ちゃんと僕と、O中のみんな
次の日。
僕はコーズに、昼休みの屋上で偶然会ったので
それとなく聞いてみた。
誰か、好きな女のコっているか?って。
付き合っている奴が居ないのは知っていた。
コーズは、こう言う話は苦手な奴だったから
どぎまぎしながら僕にその、答えを告げた。
....特に、好きって言うか、付き合いたいとか、
そういうんじゃないけど。
タイプとしては、どんなのがいいか?って
僕は、更に聞いてみた。
....そだな。
コーズは、背が小さかった。
それを気にしている風だったから、
やっぱり小柄で控えめの、クラスで目立たない明美ちゃん、の名を出した。
僕は、なんというかもやもやとした気持ちだった。
どういうんだかわからないけれど。
「クラスじゃ、あの辺が人気だよな?」
僕は、人気のある女のコの名に、朋ちゃんの名をさりげなく混ぜてみた。
コーズは、こう言った。
ああいう、男と平気で遊び歩くような女は好きじゃないな。
だいいち、俺よりデカイし。
それに....
コーズは、言いにくそうにこうも言った。
朋ってさ、お前のGFじゃないのか?