白雪姫
「君は…木下美麗ちゃんだよね?
白雪姫の。」
「しら…ゆき…?」
「何だ、知らないのか。」
と、陸は美麗に
なぜ自分が白雪姫と呼ばれているのかを
説明した。
「…と、まぁこんな感じなんだけど
噂とは違うんだね?」
美麗は学校で“冷たい”と有名だったから
陸は不思議に思ったのだろう。
「ここで見たこと…
内緒にしてくれる?」
「あぁ、もちろん。
その代わり、僕もまたここに
来ていいかな?」
その一言で
2人の秘密の不思議な関係が
始まった。