白雪姫
「そして聞いてしまったの。
彼と親友が、放課後、
誰もいない教室で、、、
私の悪口を言っていたのを。
私が邪魔だって。
要らないって。
可哀想って。
親友と彼氏にそんなこと思われてた
って思うと耐えられなくて…
私は逃げた。
走って、走って、立ち止まって、
でもわかんなくて、
何度も繰り返した。
そしてついに私の意識はなくなった。
目が覚めたのは病院で、
彼と親友が私の手を握って
何度も私の名前を呼んで
涙を流していた。
よかった。目覚めてくれて。
なんて言ってた。
全てが嘘に見えた私。
そして小さな声で呟いたんだ。
離してよ…裏切ったくせに…
って。」