白雪姫
再会
転入生
「えー、突然だが
このクラスに2名。転入生が来る。
みんな、仲良くするように。」
ざわめき出す教室。
先生の入ってこい。の一言で
教室にいる誰もが息を呑んだ。
転入生は、美男美女だったからだ。
入ってきた瞬間、
女の子の方が「あー!」と指を指す。
その先にあるのは美麗で
顔色を悪くしている。
「美麗!久しぶりね!」
と、可愛らしい笑顔で言う。
「え、えぇ、そうね。」
何だ何だ、知り合いか?
なんて声が聞こえてくる。
今にでも壊れてしまいそうな美麗に
話しかけようとするもう一人の男。
陸は美麗の手を引き、外へ出た。