ハート♡⃛ドロップス
「ぜんぜんヘーキじゃない!!保健室いこ!手当てしなくちゃ。」
わたしたちは
残りの作業をみんなにお願いして保健室へ向かった。
--------
放課後の保健室に先生はいない。
わたしは見よう見まねで
凪生くんの傷口を消毒する。
「っっ...」
「痛いよね。ごめんね...わたしがドジだから。」
半ベソをかいてるわたしを見て
凪生くんは驚く。
「!!なんで片瀬が謝るの?」
「だって...凪生くん。わたしなんかのために...っひ。....ケガまで...ぅっ...しちゃっ。」
泣きたいわけじゃないのに
涙が止まらない。
「バカだな。俺はヘーキだって。」
そう言って優しく微笑むから
余計に涙が止まらない。