ハート♡⃛ドロップス



「ぜんぜんヘーキじゃない!!保健室いこ!手当てしなくちゃ。」


わたしたちは
残りの作業をみんなにお願いして保健室へ向かった。


--------
放課後の保健室に先生はいない。


わたしは見よう見まねで
凪生くんの傷口を消毒する。


「っっ...」

「痛いよね。ごめんね...わたしがドジだから。」


半ベソをかいてるわたしを見て
凪生くんは驚く。


「!!なんで片瀬が謝るの?」

「だって...凪生くん。わたしなんかのために...っひ。....ケガまで...ぅっ...しちゃっ。」


泣きたいわけじゃないのに
涙が止まらない。


「バカだな。俺はヘーキだって。」

そう言って優しく微笑むから
余計に涙が止まらない。


< 33 / 46 >

この作品をシェア

pagetop