ハート♡⃛ドロップス

☻囚われるハート

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「想花ちゃーん！」


そうわたしの名前を呼び

15分の休み時間に
となりのクラスからやってきたのは


坂本 大地（サカモト ダイチ）くんだった。


大地くんとは学園祭実行委員で
少し仲良くなったんだ。


「大地くん？！どーしたの？」

「あ？うん特別用事はなかったんだけど。最近実行委員の集まりで想花ちゃんに会ってないなーって思って。」


..金曜にあったばっかだけどな。


ちょっと考えたわたしは口を開く。

「だって土日だったから学校休みだもんね。」

わたしがそう言うと

「あーそっか！なんか俺ずいぶん会ってない気になっちゃってた！！あははっ！」


そう言った大地くんは
テヘッと笑ってみせる。


「学園祭まであと一週間だね！今日も放課後追い込み作業だし。」

「そーだね！！俺は想花ちゃんの笑顔に元気もらってがんばるぞっ！」

「えーっ。なにそれ。ふふふっ。」

「やべっ！もーすぐチャイムなる！！想花ちゃん。じゃまたあとでね！！」

「うんバイバイーイ。」


慌てて隣のクラスに戻る大地くんに
ヒラヒラと手を振る。