緋扇物語~光と闇に生きるお姫様~
奴隷
私の名前は、ルナ。13才。私は元々は奴隷だった。けどあの日、美玖さんに助けられた。私の民族は滅びたそうだ。ピンクの髪の毛でピンクの目、運動神経などが優れていたから色々な所で売られた。私は奴隷として働かされていた。一緒にいた兄は殺し屋が集まるフェスティバルでいろんな人と戦っていたが私たち民族が強すぎるせいで観客から苦情が来てしまい暗殺された。無理やり兄をフェスティバルに出させて殺した人々が憎かった。こんな場所にいたくない。そう思った時に美玖さんが鎖を外してくれた。美玖さんは肩より少し下まである黒い髪の毛と、いつもは黒い目だが時々見せる綺麗なブルーの目がとても印象的。そのブルーの目で見つめられれば誰もが動けなくなってしまう。私や龍さんはなれて来たからだいぶ平気だ。他にも、紫の薄いパーカーやまるくて白い大きめの宝石が付いているネックレスなどが美玖さんの魅力と言える。そのネックレスは代々受け継がれて来た物で壊そうとしてもなかなか壊れる事はないそうだ。宝石には、九本の尻尾があるメスの狐が大きい子から小さい子まで数えきれないぐらいいて、オスはライオンのような顔をしているのが宝石の中にいる。みんな優しくてとても強い子たちだ。