キスの後の後。
そんな半泣きの私を見て、圭太が笑う。
『先輩って怖がりなんすね…。』
『わ、悪い!?』
噛みすぎだよ…私。
『――いえ、可愛いっす。』
いきなり頭を撫でられた。
『怖いなら、一緒に起きてますよ。』
そう言って、私達は壁にもたれながら、他愛のない話をした。
『――圭太ってさ、タイピング速いよね。』
『あはは。元々好きなんですよー。光栄っす。』
他愛ない話も、その内ネタが尽きてきて――…
私達の間には、沈黙の時間が増えた。