キスの後の後。

今までで、一番強い風が吹く。

思わず叫んでしまった。


『――先輩……?』


暗闇の中、圭太らしき影が動く。


足元に気を付けながら、こっちに向かってくるのが分かった。


――ガタンッ!!

『ッ…やぁぁっ…!』


『う…わっ!先輩!?』


『け…け圭太ぁぁぁ…』


思わず抱きついてしまった。
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