Cry for the moon
(二十歳って、もっと大人なんだと思ってたけど…オレの中身、中学くらいからほとんど変わってねえよなぁ…。)

こんな頼りない自分でも、彼女は好きになってくれるだろうか?

(もう少し、男っぽさとか、強さとか…アピールした方がいいのかな?)

だけど、そんな無理をして強がっても、すぐにメッキが剥がれて弱くて頼りない自分が強調されるだけだとトモキは思い直す。

(こんなオレだけど…彼女には、ありのままのオレを好きになってもらいたいな…。)

自分自身でも気付いていない、リュウトにはない自分の良さを、彼女が見つけて好きになってくれたらなと、トモキは思った。


< 26 / 512 >

この作品をシェア

pagetop