Cry for the moon
「つまんねぇだろ?こんなバカらしくてどうしようもねぇ事、やめちまえばラクになれるってわかってんだけどな…。」

「…わかってんのにやめらんねぇのは…マジで好きだからだろ。やっぱさ、ちゃんと彼女に好きだって言えよ。」

「バーカ、言わねぇよ。」

リュウトは苦笑いをしてタバコに口をつけた。

「言ったって、言わなくたって…どうにもなんねぇよ。だったらオレは…。」

言いかけた言葉を飲み込むように、リュウトはビールを煽る。

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