Cry for the moon
次のスタジオでの練習日、リュウトの書いたその歌詞に、みんなは驚いていた。

(リュウも、こういうの書けるんだな…。)

いつもは男らしく硬派な歌詞が多いリュウトが女性の目線で歌詞を書いて来た事にもかなり驚いたが、終わった恋を引きずるような、その心理描写にもトモキは驚かされた。

そして、もうひとつの曲の歌詞は、リュウト特有の男らしさはあるものの、叶わない恋を憂いているような、やはりいつものリュウトらしくない歌詞だった。

(アキが言ってた、リュウは繊細で傷付きやすいって、ホントなのかも…。リュウ…やっぱり恋でもしてるのかな?)



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