Cry for the moon
その男性は、実力派人気ミュージシャンのヒロだった。

「えぇっと…?!」

「ここに来ればオマエに会えるって、ライブハウスのマスターに聞いたから。」

「はぁ…。」

混乱して言葉の出ないリュウトを見て、ヒロはおかしそうに笑う。

「美容師なんだろ?髪、切ってくれよ。」

「ハ、ハイ…。どうぞ…。」

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