Cry for the moon
「ロンドン…?」

「おぅ。」

「なんで…オレなんです?」

「若い時のオレに似てるから気になるってのもあるけどな。まぁ、腕はそこそこ持ってるし?まだまだ伸び代ありそうだしな。」

「そこそこ…ですか?」

「完成形じゃなくてさ、これからどんどん変わっていくヤツがいいわけよ。技術的な面で言えば、うまいヤツなんか腐るほどいるけどな、そんなの要らねぇんだ。オレは、オマエのこの先を見てみたいって思った。それだけだ。」


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