Cry for the moon
トモキは居ても立ってもいられなくなり、勢いよくベッドから飛び起きると、家の外へ飛び出した。

(オレは…アユちゃんが居ないと…!)

トモキは通い慣れた彼女のマンションへと、暗い夜道を走り抜ける。

マンションの下に着いたトモキは、彼女の部屋に灯りがついていない事に、少し不安になる。

(もしかして…他に男がいる…?)

だから、急に一緒にいる事が嫌になったのだろうか?

(まさか…アユちゃんに限って…。)
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