Cry for the moon
トモキは急いでマンションのエントランスを通り抜け、アユミの部屋のチャイムを鳴らす。

しかし、やはりなんの返事もなかった。

(帰ってない…。)

どこに行っているんだろう?

誰と一緒にいるんだろう?

今夜は帰って来ないつもりなのだろうか?

(アユちゃん…どうして…オレから離れて行こうとするの?)


アユミの事を想う気持ちが、トモキの思考を狂わせる。

トモキはもう、どうにかしてアユミを繋ぎ止める事しか考えられなくなっていた。





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