Cry for the moon
「……トモくん…?」

帰って来たアユミが、ドアの前でうずくまっているトモキの姿に驚いて声を掛けた。

「アユちゃん…!!」

待ちわびたアユミの声に、トモキは顔を上げて立ち上がると、アユミの体を強く抱きしめた。

「アユちゃん…アユちゃん…!」

「トモくん…。とりあえず…中に入って?」

アユミは玄関のドアを開け、トモキを部屋に入るよう促した。

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