Cry for the moon
部屋に入ると、トモキはアユミを抱きしめた。

「…アユちゃんが好きだ…。」

「トモくん…。」

「好きなんだ…。だから、オレから離れて行かないで…。」

「……。」

「アユちゃんはもう、オレの事、嫌い…?」

「嫌いなんて言ってないよ…。私も…トモくんが好きだよ。でも…。」

「でも…?」

「……私、もう…どうしていいか…わからないよ…。」

アユミの目に涙が溢れる。

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