Cry for the moon
リュウトはアユミの髪を切りながら、もしかしたらアユミは今日、この間の返事をするために来たのかも…と思ったりする。

返事がどちらなのかも気になったが、それでもやっぱり、いつもとどこか違うアユミの様子が気になった。

カットをしていると、アユミがポツリと呟く。

「彼と…別れた…。」

アユミの頬に、一筋の涙が流れた。

「彼の事…すごく、好きだった…。」

「そうか…。」

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