Cry for the moon
「あっ、いや…。」

(君がオレの彼女になった事に深く感動してました!!…なんて言えるわけねぇ!!)

「あのさ…。」

「うん。」

「呼び方…なんだけど…。」

「呼び方?」

「バイト先では今まで通りでいいんだけど…二人の時はさ…別の呼び方にしたいなって…。」

トモキが照れ臭そうにそう言うと、彼女は恥ずかしそうにうなずいた。

「うん…。」

「なんて呼ぼうかな…。山代さん、歩美って言うんだよね。友達にはなんて呼ばれてるの?」

「アユミとか…アユとか…。」


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