Cry for the moon
店員がテーブルから離れると、二人はまた照れ臭そうに目を合わせた。

「じゃあ…改めてよろしく…アユちゃん…。」

「こちらこそよろしくね…トモくん…。」

お互いに真っ赤になりながら、慌ててストローに口を付けてドリンクを飲み込んだ。

顔を上げてアユミの方を見ると、アユミも同じようにトモキの方を見ている。

「なんか…照れちゃう…ね…。」

「うん…。」

(こんな些細な事でドキドキし過ぎだろ…。オレ…今日、心臓もつかな…?)

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