Cry for the moon
日が暮れて辺りが夕闇に染まり始めた。

トモキは腕時計をチラリと見て、ためらいがちにアユミに尋ねた。

「今日は、バイトだっけ?」

「ううん、休みだよ。」

「じゃあ…もう少し遅くなっても、大丈夫?」

「うん。」

「良かった…。」

ホッとしたトモキは、心の声を思わず口に出して呟いた。

「えっ…。」

「あっ…!」

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