Cry for the moon
(またやっちまった!!)

トモキは照れて前髪を指先でつまみながら、ポツリポツリと話す。

「まだもう少し…アユちゃんと一緒にいられるから…良かった…って…。」

トモキの言葉を聞いて、アユミは嬉しそうに笑う。

「トモくんって…私が想像してた感じと、随分違うね。」

「えぇっ…?!」

(どうしよう…アユちゃんもやっぱ、オレみたいな弱くて頼りない男より…リュウみたいなワイルドでカッコいい男がいいのか?!)

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