Cry for the moon
リュウトはタバコを灰皿の上でもみ消すと、ニヤニヤしながらトモキの顔を見た。

「やったか。」

「えっ?!」

「彼女とだよ。」

リュウトの言葉に慌てふためいたトモキは、全力で首を横に振る。

「何言ってんだよ!!まだ付き合い出したとこだから!そこまではいってない!!」

「じゃあ…キスか。」

「……!!」

トモキがまた視線を泳がせるのを見て、リュウトはニヤリと笑う。

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