Cry for the moon
「キスだな。」

「いや…キスって言っても…おでこだし。」

「はぁ?!」

いちいち付き合いたての中学生のような反応をするトモキに、リュウトは思わずため息をついた。

「オマエさ…いくつだよ?!」

「ん?二十歳だけど。」

「知ってるっつーの!!オレが言いたいのはだなぁ……。」

しゃべる気力もなくなって、リュウトはまたため息をついてアイスコーヒーを飲む。

「アホらし…。やめた。」

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