名前も知らない君へ



もうすぐあの道に着く。
あの周りの木の正体は桜の木だった。
蕾が少しずつ出始めていた。



…どうしようもなく震える手を握り締めて、君を探す。




いつもの時間。
いつもの場所。



なのに…君がいない。
毎朝必ず見かけてた君。



どうして???




「決心した日に会えねーとか…最悪。」



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