名前も知らない君へ



―――――

「で???」

裕二が聞く。


俺はチラッと裕二を見て、


「なんで続きがあるんだよ。
会えなかったんだから終わりに決まってんだろ??」



すると裕二はつまんなそうな顔をして


「准が遅いから…あほだな~」


って自分の席に座っていった。



確かに…遅いよな…

出会ったのが真冬で今もうすぐ春だもんな…



自分を恨む…



君の名前だけでいいんだ。
聞きたい…



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