消えてくれない
友達
私とアキが付き合って1年半ぐらいがたった。
私たちは2年になっていた。
私とアキとミナミはみんな違うクラスになってしまった。
私は新しいクラスでも友達が出来て毎日楽しく過ごしている。
でも最近、アキとあまり一緒に過ごしていない。
クラスも変わって、バレエのコンクールも近くなって毎日23時まで練習をしたり、休みの日もレッスンで、アキとあまり会わなくなった。
アキも、2年になったばっかりの時は毎日昼休みになると私のクラスまで来てくれていたのに、最近はクラスの友達と一緒にいるようになってしまった。
『アキに会いたい』
私はいてもたっていられなくなって、アキのクラスに向かった。
アキのクラスを覗いてみると
『え...?』
私はドアのところから動けなくなってしまった。
アキが私が知らない女の子の頭を撫でていた。
『...また、じゃれてるだけだよね?...
大丈夫。
私が嫉妬するようなことじゃない...』
アキに鬱陶しがららるのが嫌で、私は何も言わずに教室に戻った。
あれからアキはあの時の女の子と一緒にいることが増えた。
そんなある日アキから放課後話があると言われた。
『とうとうなのかな...』
私はアキからの別れを覚悟した。
放課後、廊下に2人で座っている。
「スミレに話さなといけないことがある。」
「うん。
いい話?
悪い話かな...」
「俺、
他に好きな人が出来たんだ...」
「...そっか
うん。
なんとなく分かってた^ ^」
「ごめん。
大丈夫か?
って大丈夫じゃないか...」
「大丈夫大丈夫!
気にしなくて大丈夫だから!」
アキの前では泣きたくなかったから、最後まで笑顔でいようと決めていた。
「ごめんな。
俺たち、友達に戻れるかな?」
「もちろん!
こらからもよろしくね!」
アキが今でも好きだから
大好きだから
ただの元クラスメイトになるのが嫌だった。
友達としてでもいいから近くにいたかった。
家に帰って私は声を殺して泣いた。
大丈夫って言ったけど全然大丈夫じゃなかった。
私のどこが悪いのか探した。
あの時、アキを引き止めるべきだったのかとか沢山かんがえた。
『時間が戻ればいいのに...
なんで?なにが悪かったの?
やっぱり常に一緒じゃないとダメだった?
アキ...アキ...
大好き。
大好きだよ。』