夏いっっっ!!!

夏も本番を向かえ、夏に遊びにくる人たちは多くなってきた。

海の家は昼時になるとピークというモンスターがやってくる。
あたふたしながら剛は一人頑張っていた。

その日の夕方、眼鏡をかけた茶髪の男性が一人やってきた。

「あ、スミマセン。
 店はもう終わったんですけどね…」

「あの~小さい可愛い女の子見ませんでしたか?」

男性は青いバスタオルを肩にかけ、迷子を捜していた。
小さい女の子なんていっぱい見ていて、分かるわけもなかった。

「どんな子ですか?」
「小さくて可愛くて、2つに結んでいる可愛い子で~
 黄色い水着の可愛い子です」
正直、そんな子はいっぱいいた。

「あ、迷子センターありますから、そちらのほうに…」

迷子センターへ案内しようとしたら、やってきた次生さん。

「人という字は支え合ってなっている。
 若いの、捜してやれ」


「え、いいんですか?お願いします」
頭を下げる、若いパパ。
剛は一言もやるなんて言っていない…。
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