夏いっっっ!!!
三人は『一度よってて』にやってきた。

「次生さ~ん、焼きそば2つお願いしまーす」
「あいよ~」
珍しくやる気な次生さん。

「ハイ、出来上がり。
 よくやったね、俺っち」

自分をほめる次生。
「それ、当たり前なんですよ」
剛のドライツッコミ。

「ハイ、焼きそばおまちどう様」
「わーい、有り難う」

二人はフーフーしながら次生作の焼きそばを食べる。
二人とも「おいしい」とは、一言も言わず、全てを平らげた。
桐山がトイレに行った時に夏希ちゃんは寝てしまった。
「夏希、帰るぞー」
ぐずる夏希ちゃん。

「あ、今日こっち泊まりません?
 明日はお仕事ですか?」
桐山は考えていた。

「いえ、仕事明日はないですけど…。
 そうですね、泊まっていこうかな。
 ホテルってありますかね?近くに」

片付けも終わった剛が桐山に言う。

「ホテルより、次生さんの家でいいですよ。
 今、俺も時々泊まるんですけど。
 バカみたいに広いんですよ、何人でも寝泊りできますよ」
桐山さんはちょっと困っていた。
「そうですね、もうホテルも部屋夏休みでいっぱいかもしれないし、
 ちび(夏希ちゃん)は寝てしまっているし。
 お願いします」

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