夏いっっっ!!!
「ハイ、早く決めてくださいね」

とりあえず笑顔に言った。

が、イラつきをしっかり表現してしまっている剛。

「何?この人~恐いんだけど~
 キャー!!ケンちゃん助けて~」

女はケンちゃんに抱きつく。
ケンちゃんは女をしっかり抱きしめ、剛をにらみつける。

「テメー俺の女に何すんだ」
「キャー、ケンちゃんかっこいい」

剛は面倒になった。
「はい、スミマセン
 申し訳ございませんでしたー」
棒読みだったりしたがしっかりと頭を下げた。

「気をつけろよ、バイトが」
「ハイ、スミマセンでした。
 で、何にします?」

バカップルの後ろには長い列がつながってしまった。

「じゃぁ、コーラと…カホは?」
「なんでもいい。ケンちゃん決めて」

ありゃ~カホはめんどくさい女だなと思う剛。

「じゃぁ~コーラとイチゴカキ氷で」
「わぁ~イチゴのカキ氷食べたかったの」

「決まってたんじゃねーか」
小声で剛が暴言をはく。

「何よ、バイト!!聞えてるわよ。
 客に対して失礼じゃない?」
文句を言うカホ。

あたりまえである、これは剛が悪い。

が、悪い剛はカホの言ってることを軽~く無視した。
なんてサービス業の分かっていないバイトなんだ。
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