夏いっっっ!!!
もうすぐ夏も終わる。
そう思うと悲しくなる。
なぜだろう?
夏なんてまたすぐやってくるのに…。
「暑い、暑い」と文句を言うだろうに…。
と、思いながら剛はテーブルをふいていると、次生さんが剛をじっと見ていた。
その視線に気づいた剛は声をかけた。
「何ですか?」
「今年の夏は楽しかったね」
正直、今までの夏と変わらない。
バカップルとかいつもの騒がしい夏だ。
そして、もっともくだらないことは…。

「幽霊事件は楽しかったね」
次生さんが口にした事件…剛のくだらないと思ったことだった。

こんなにも人間が違うと感じ方も違うのだ。
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