ふわふわりと風船

 最愛と呼ぶ彼女の何もかも。

 ふわふわと風船のように漂う彼女の心。

 重ならない思い、振れない心。

 最も愛しい最愛。

 自制も理性もない。

 彼女の全てが愛しいのに、こんなにも虚しい。

 愛する程に遠く

 焦がれる程に重く

 望む程に黒く

 ただただ冷たく気持ちが凍っていく。

 罪悪感の塊が、僕を咎めては、欲望のままに求めよと誘惑してくる。

< 15 / 30 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop