ふわふわりと風船

 愛している、最上の表現だ。

 僕の知っている言語を駆使してもこれ以上の言葉はない。

 愛しい、でも憎い。

 愛しているのに、憎い。

 他の誰のモノにもならないで。

 人形のようにコロコロと、色を変え声を変え自分ではない何かを演じるならそれもいい。

 だから、ふわふわ風船のように、僕の前から飛んでいかないで。

 

 
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